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酒と飯と映画とその他

【電子書籍】COBRA が期間限定で全巻無料配信中。(2014/9/8迄)

全巻無料のマンガアプリの新作が出てました。

今回の作品は、寺沢武一の代表作COBRA 

全巻読破!COBRA(コブラ)

全巻読破!COBRA(コブラ)

  • ignition inc.
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SF大作として有名ですが、実は未読なので早速DL。

SFと思いきやファンタジー的な話もあり面白いですね。画質は良くないですが、カラーページも収録されています。

アプリの内容は以前のサラリーマン金太郎などと同様で、1日30分まで無料でそれ以上は有料での配信となります。

アプリ内では至る所で広告表示がありますが、漫画の閲覧時には広告表示はないのは良心的。ただ、ファイルが細かく別れておりその度にダウンロードが必要になるのが面倒臭いですね。(ダウンロード時間が広告閲覧の時間になるよう設計されてるのは理解しますが…)


寺沢武一って元手塚治虫のアシスタントなんですね。絵のタッチは違うものの火の鳥 未来編を思わせる描写があるように感じたりもします。

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COBRAのアプリは、2日で15話読めました。全98話なので無料で読むと3週間くらいはかかるかな。2014/9/8までの期間限定配信なので早めに読まねば!

 

COBRA コブラ・ザ・サイコガン(前編)

COBRA コブラ・ザ・サイコガン(前編)

 

  

 

UQ Wimax苦戦してるなぁ。

官報にUQコミュニケーションズの決算広告が出てました。
 

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売上高:974億円に対して、純損失168億円。
特別損失を226億円計上しており、これが赤字の原因のようです。
 
特別損失の具体的な原因は決算広告ではわかりませんが、筆頭株主であるKDDIのIRから想像できるのは、基地設備更新に伴う既存遊休設備の除却なのかなぁ。。。(UQだけに)
 
 
総務省から携帯網のMVNOの活用指針が出ておりwimaxは押され気味な印象を受けております。
wimax2+での高速サービスもなんか盛り上がりにかけておりますし、今後の動向が気になるところです。
 
PHSと共にいつの間にかなくなってるってならないといいんですがねぇ。
 

【小説】雨の季節に読みたい死神エンターテイメント「死神の精度」

「死神の浮力」の前作「死神の精度」

再読したくなったので、本棚から引っ張り出してきました。
 
 
オール讀物別冊文藝春秋に掲載された下記の6つ短編がまとめております。
 
死神の精度 (初出 オール讀物 2003年12月号)
死神と藤田 (初出 オール讀物 2004年4月号)
吹雪で死神 (初出 オール讀物 2004年8月号)
恋愛で死神 (初出 オール讀物 2004年11月号)
旅路を死神 (初出 別冊文藝春秋 第255号)
死神対老女 (初出 オール讀物 2005年4月号)
 
共通的に出てくるのが死神「千葉」
調査部員として、調査対象の人間を1週間観察し、対象者の死を「可」とするか「見送り」を報告するのが仕事。彼が仕事する時は何故か雨が降り続けています。
 
会話のテンポに定評のある著者ですが、人間の当たり前が通用しない死神なので普通の会話もどこかずれており滑稽。そして、死神から見た人間の行動も相当に滑稽にみえており、寓話のような面白さがにじみ出ております。
 
また、「死神と藤田」は任侠映画、「吹雪で死神」は密室殺人ミステリー、「恋愛で死神」は甘酸っぱい青春もの、と色々な雰囲気を味わえるのがよいですね。
それぞれの章でのプロットだけでなく全編に渡る仕掛けがはりめぐされており、最後まで読んで伊坂幸太郎のプロットの匠さに改めて感服しております。
 
初期の伊坂作品は、小説間のつながりも多いことで有名ですが、
旅路に死神の1シーンに、「重力ピエロ」の春が出てます。(名前は出てないですが…)
藤田はお気に入りなのか「死神の浮力」でも名前がでてきます。


本作品は、金城武主演で映画化されてます。
小説の本筋を使いつつ再構成されており、小説とはまた違う話になっています。 

 

 
 Sweet Rain 死神の精度 コレクターズ・エディション [DVD]

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死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

  
 
 

【漫画】僕だけがいない街 4巻

kadokawa70%セールで買ったSFサスペンス「僕だけがいない街」。
最新巻の4巻が発売されたのでkindle Storeで購入。
 
3巻まで電子書籍で買ってしまった以上最新巻だけ紙で購入しがたいという消費者心理をつくがごとく紙と電子書籍が同時販売です。kadokawaわかってるねー。

3巻のエンディングで逮捕された後におきた再上映<リバイバル> で少年時代へタイムスリップ。
クラスメートの雛月の殺害を避けるための2度目の挑戦…。

過去の行動を変えることが未来にどう繋がっていくのかを想像しながら読んでいくタイムトラベルもののワクワク感とクライムサスペンスのドキドキ感が味わえて面白い!
 
5巻も待ち遠しいなぁ…ああ、すっかりkadokawaの戦略にはまっている…。
 

 マンガを読むにはタブレットの方がよいみたいですね。

Kindle Fire HDX 8.9 16GB タブレット

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サムライブルーに想いを馳せたエビスビール エビスロイヤルセレクション

コンビニ限定青ヱビス

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5種の厳選麦芽の奥深いコクという触れ込みですが、
金エビスと何が違うのと言われてもわかりませんでした。。。

ワールドカップのサムライブルーにあわせて、青い限定モデルが出てますね。
公式スポンサー以外も応援のお供にぜひ1缶買ってくださいと便乗しないとですよね。


やっぱり、青い缶ビールといったらコエドビールでしょう。


【小説】死神の浮力 伊坂クライムサスペンスの真骨頂

「死神の精度」の続編 死神の浮力を電子版で読了

今回は、iPad minikoboアプリで読みました。
紙の本の方が読みやすいと感じますが、慣れの問題が大きいのかもしれません。
kindle paperwhiteのようなe-ink端末も試したいのだけど専用端末買うまでの物欲がわかないんだよなぁ。

 

死神の浮力

死神の浮力

 

 

 人公はおなじみの死神「千葉」

情報部から依頼された対象者を7日間調査して殺すべきか否かを情報部に報告するのが仕事。
短編を連作にした前作「死者の精度」とは違い、長編の書き下ろしとなっております。
 
 
今回の観察対象は、娘を殺された作家・山之辺。
山之辺の娘を殺したサイコパス・本城崇に対する復讐劇を物語の主軸にしています。
 
伊坂幸太郎お得意のクライムサスペンス。
章ごとに山之辺と千葉で語り手を変えることでストーリーが多面的に展開していきます。
伏線の貼り方も伊坂流。前半のちょっと気になるイベントが後半に回収されていく展開は爽快感を感じます。
 
ゴールデンスランバー」や「モダンタイムズ」のような雰囲気もありながら、千葉の独特なキャラクターが娘を殺された事件の悲惨さを和らげてますね。
 
個人的には、前作「死神の精度」の方が色々なエピソードが詰まっていて好きかな。
なんにせよ本作を読む前には、死神の精度は必読ですね。

 

死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

 

 

 

 

ブラックジャックによろしくの作者が描く出版業界の不思議「漫画貧乏」

kindleStoreで佐藤秀峰氏の「漫画貧乏」が無料だったのでDL。

 

漫画貧乏

漫画貧乏

 

 ブラックジャックによろしく」の出版社を超えた連載誌変更や海猿著作権騒動など、トラブルメーカーの印象が強い佐藤氏のエッセイ。漫画カテゴリーにいますが8割文章でした。

 
原稿料だけでは赤字になる漫画家の事業構造に疑問を呈し、漫画流通PF「漫画onWEB」を立ち上げに関して細かな心情まで吐露してて興味深く読めます。
システム開発が間に合わずオープンを遅らせたり、出版社だけでなく同業者からも 批判されたり、話題作りのために代表作ブラックジャックによろしくの無料公開を行ったりと、電子書籍業界の黎明期のバタバタとした感じが伝わってきます。
 
2012年3月の作品なので、今でこそ、電子書籍が認知されKindleの個人出版KDPなどが出てきているけど、何もない中で模索するのは相当な葛藤があったのだろうなぁ。
 
(6/1追記)
個人的にも、佐藤氏も指摘するとおり、紙を中心とした出版システムは徐々に崩壊していくように感じてます。
紙から電子書籍に重心が移行していく中、Amazonのような新たなプラットフォーマーが出版社ー取次ー書店を駆逐していくのか、それ以外の新たなビジネスモデルが出てくるのか…
 
音楽業界や映画産業を見ていると、月額制の聞き放題・見放題のサービスがでています。
出版業界もそのような形に移行していくんでしょうかね。

出版状況クロニクル〈3〉2010年3月‐2011年12月

出版状況クロニクル〈3〉2010年3月‐2011年12月