【書評】新宿シェパード (晴海まどか)
- 作者: 晴海まどか
- 出版社/メーカー: 白兎ワークス
- 発売日: 2013/03/09
- メディア: Kindle版
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<内容紹介>
眠らない街、新宿。多くの人間が行き交うところに集まってくる《あれ》からその街を守る“シェパード”であるコウ。何の疑問も持たず、淡々と自分の仕事をこなしていたコウの元に、ある日“ネコ”と名乗る女が現れて――
街を人知れず守る“シェパード”を巡る、どこかにあるかもしれない綺譚。
※一般的な文庫本換算:181ページ(39字×15行計算)
舞台は新宿。普通の人が見えない世界を巡るファンタジー物。
荒削りながら、キャラクター設定や物語のプロットは悪くなく、テンポがよい作品。
全体的に描写不足な感じが著者の中のイメージが伝わりきれてないあたりが非常に残念。
終盤まで<囲い>が何をやっているのかがイメージが着かないこと、ハンターとシェパードの違いやそもそも地区毎に一人ずつとなっている理由がないなど疑問点が色々と出てしまうあたりが読み進める上での障害になるなと。
ここら辺を上手く納得感を持たせられると、作品の広がりができ他のエピソードも描きやすくなるかなと感じた。